こんにちは、今回は、物流の「2024年問題」と呼ばれる再配達の削減についてお話ししたいと思います。
再配達の現状と問題点
皆さんは、宅配便を利用するときに、再配達をお願いしたことはありませんか?
再配達とは、荷物を配達しようとしたときに受取人が不在だった場合に、再び配達することです。再配達は、消費者にとっては便利なサービスですが、物流にとっては大きな負担となっています。
実は、日本の宅配便の約12%が再配達になっているのです。
これは、年間で約6億個の荷物が再配達されていることを意味します。再配達は、トラックの走行距離や時間を増やし、CO2の排出量や交通渋滞を悪化させます。また、再配達によってドライバーの労働時間が長くなり、過重労働や人手不足の原因となります。
さらに、2024年4月からは、トラックドライバーの時間外労働の上限規制が適用されることになっています。
これは、ドライバーの健康や安全を守るためのものですが、物流の効率化や再配達削減の取り組みが進まなければ、荷物の配達に遅れや不足が生じる可能性があります。これが、物流の「2024年問題」と呼ばれるものです。
再配達の削減に向けての取り組み
このような状況を改善するために、政府や事業者は様々な取り組みを行っています。
例えば、国土交通省と経済産業省は、2024年4月まで残り1年となる今年4月を「再配達削減PR月間」として、再配達削減に向けたキャンペーンを展開しました。
また、宅配便やEC・通販の事業者は、時間帯指定やコミュニケーションツールの活用、コンビニ受取や宅配ロッカー、置き配など、多様な受取方法を提供しています。
消費者ができる再配達削減の方法とメリット
では、私たち消費者は、再配達削減にどのように協力できるのでしょうか?ここでは、簡単にできる方法とそのメリットを紹介します。
- 時間帯指定の活用:荷物を受け取れる時間帯を指定することで、不在になる確率を減らすことができます。また、時間帯指定をした場合は、できるだけその時間に受け取るようにしましょう。時間帯指定のメリットは、荷物の到着時間を予測しやすくなることや、配達の効率化によって送料が安くなることがあります。
- コミュニケーションツールの活用:各事業者が提供しているメールやアプリなどのツールを活用することで、荷物の配達状況や再配達の手続きを確認したり、変更したりすることができます。コミュニケーションツールのメリットは、荷物の配達予定や不在通知をリアルタイムに知ることができることや、再配達の手間を省くことができることです。
- 多様な受取方法の活用:自宅以外の場所で荷物を受け取る方法を活用することで、再配達を防ぐことができます。例えば、コンビニ受取や駅の宅配ロッカーは、24時間利用できるので、自分の都合に合わせて受け取ることができます。また、置き配は、自宅の玄関やポストなどに荷物を置いてもらう方法です。多様な受取方法のメリットは、自分のライフスタイルに合わせて受け取ることができることや、受け取りの自由度が高まることです。
再配達削減に協力することは、物流の負荷を減らすだけでなく、自分自身にもメリットがあります。荷物をスムーズに受け取ることで、ストレスや不安を減らすことができます。また、物流の効率化や環境保護に貢献することで、社会的な意義や満足感を得ることができます。
まとめ
今回は、物流の「2024年問題」と呼ばれる、再配達の削減についてお話ししました。
再配達は、物流にとって大きな負担となっており、2024年4月からは時間外労働の上限規制が適用されることで、物流が停滞する可能性があります。この問題を解決するためには、政府や事業者だけでなく、私たち消費者も再配達削減に協力する必要があります。
再配達削減に協力する方法は、時間帯指定やコミュニケーションツールの活用、コンビニ受取や宅配ロッカー、置き配など、多様な受取方法を利用することです。これらの方法は、物流の効率化や環境保護に貢献するだけでなく、自分自身にもメリットがあります。荷物をスムーズに受け取ることで、ストレスや不安を減らすことができます。また、社会的な意義や満足感を得ることができます。
私たちは、再配達削減に協力することで、物流の「2024年問題」を解決し、より良い社会を作ることができます。ぜひ、再配達削減に取り組んでみましょう!
どのような企業が再配達削減を実施していますか?
再配達削減に取り組んでいる企業は、宅配便事業者やEC・通販事業者など、様々な業種にわたります。例えば、以下のような企業が再配達削減のために様々な施策やキャンペーンを行っています。
宅配便事業者
- 佐川急便:自社サイト・自社SNSやテレビ、チラシでのPR
- 日本郵便:自社サイト・自社SNSやコミュニケーションツールでのPR
- ヤマト運輸:自社サイト・自社SNSでのPR
EC・通販事業者
- アマゾンジャパン:自社サイト・自社SNSでのPR
- 自然食研:自社サイト・自社SNSでのPR・受取回数削減の推奨
- ヤフー:自社サイト・自社SNSでのPR
- 楽天:自社サイト・自社SNSでのPR
これらの企業は、時間帯指定やコミュニケーションツールの活用、コンビニ受取や宅配ロッカー、置き配など、多様な受取方法を提供しています。また、消費者に対して再配達削減のメリットや意義を伝えています。
再配達削減に協力することは、物流の効率化や環境保護に貢献するだけでなく、荷物をスムーズに受け取ることで、ストレスや不安を減らすことができます。ぜひ、再配達削減に取り組んでみましょう!
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